地雷

 このところ勤め先での流行は、相変わらずの「辞めたい病」だ。

 何かにつけて、仕事の偏りが激しく、あきらかに仕事をしていない者と朝から晩まであくせくしている者とがハッキリしてしまっていて、会社の末期ってこんな感じなのかなと思ってしまう。

 工事部で定年退職後に雇用延長で3年いた工事部長(役職はそのまま)が、次回の延長は絶対にしないとみんなに言って回っている。定年直後というのは、先代社長の亡くなった時期と重なっていた為に先代への恩返しという気持ちもあって、二代目社長を補佐する形でずっと残っていたのだが、とうとう嫌気がさしてしまったようだ。

 1日のほとんどを遊んでいるような状況で、「仕事持って来い」だの「売り上げが少ない」だのと営業を誉めたり、応援したりするようなことが全く無く、自分の気に入った社員には厚遇で、気に入らない社員はこの3年で10人以上が退職に追い込まれたり、現社長のやり方に不信感を抱いて退職したりしている。経営者というよりも、ただのオーナーのような立場でいるから、会社のPCで近親相姦のサイトを見て、この2年で105万しか売り上げがない変態男などがのさばってしまうのだ。まぁ、この男、絶対に自分には近づいてこないけどね。相手にしてないから。。

 売り上げトップの営業が、この秋で退職したいとぼやいているので、この先、会社の方が持たないだろうから、それまで我慢していた方がいいよ。と慰めている。と言うのも先に話した工事部長がいなくなると現社長が頼る相手が身近に居なくなるからだ。後釜になるはずの別の工事部長に対しては非常に冷たい態度をとっていて、彼を追い出せば、雇用延長をしてくれるのではと、甘い考えをしているようなのだ。
 後釜工事部長も雰囲気を察知して、転職先を探しているようだし、こりゃぁにっちもさっちも行かなくなる日が近い。

 自分はその時の社長の出方を見て身の振り方を考えようと思っている。まあ、身勝手な振る舞いをこれ以上続けるようなら、残業代未払い、有給休暇を認めないなどの悪質な態度を世間に公表してやろうかとも思っているし。。

 社長がいつ地雷を踏むか、良心に目覚めて改心するかいずれにせよ、時が迫ってきているようだ。