驚いた、たまげた

 土曜の早朝、3時起きして4時40分過ぎの京浜東北線に乗り東京駅へ。静岡行きの東海道線始発には乗り遅れ、次発の電車で熱海経由で富戸まで、午前9時過ぎに到着。下りる人はほとんど居らず、自分を含めて4人程度。他の3人はグループ旅行のようだった。迎えのワゴンが彼らを運んで行ってしまうと駅員一人か二人と自分だけがそこに残った。

 大きな観光案内板にこれから行こうとする親類の家など出ているわけがあるはずも無く、朝早いのにと思ったが、行ったことのない家なので、仕方なく携帯電話を取り出し迎えをお願いした。山の中腹程度の位置に駅があり、民家は下の方のようで、急勾配の曲がり道とそれに繋がる路地の奥に民家があった。

 そこの主は4日ほど前に床の中から仕事に出るために奥さんの起こす声に毎日のように返事をして起きることなく息絶えていたそうだ。死因はいろいろな病気が重なった上での心停止と言う外ないのだそうだ。

 自営業で家族の為に懸命に毎日働いた人だった。

 そこで、御経を上げさせてもらい、遺族に励ましにもならない無駄話をしてしまった。一人で仕事を抱え込んでいたので、何がどうなっているのかわからないのだそうだ。これから大変だろうな。

 その話の流れで、もう一軒の親類でも旦那さんが亡くなっていたのだという話を聞いた。こちらは白血病。二人とも60歳前後のまだまだバリバリの現役と言える年齢の二人だったのに。

 叔母の死から立て続け、毎月のように人が倒れている。偶然とはいえ、よくもまぁ続いたものだ。